栄養解析
オーソモレキュラー栄養療法を行うため、最大70項目以上に及ぶ検査結果に基づいて詳細な解析を行います。通常の栄養指導とは異なり、オーソモレキュラー栄養解析では、医師自身が患者さん個人個人の検査データの解析を通じて、酵素活性の減弱など、生化学的あるいは生理学的プロセスのどの部分にどういったメカニズムによる問題が発生しているのか、その問題の原因としてどの栄養素がどの程度不足あるいは過剰を来しているのかなどを、単なる栄養学という以上に医学的・科学的に突き止め、より踏み込んだ指導を行います。
栄養解析料金(血液検査、栄養解析費用、栄養カウンセリング料金を含む):22,800円 (初回);14,000~22,800円 (2回目以降)
遅延型フードアレルギー検査
慢性疲労や腹部膨満感、便秘、下痢、頭痛、不眠、ゆううつ感、集中力の低下、イライラ感などの症状や、関節炎、湿疹、喘息、うつ病、不安障害、自閉症、多動症、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、線維筋痛症などと診断されているものの中には、遅延型フードアレルギーが原因として関係している場合があります。
通常のアレルギー検査では、IgE抗体が関係した即時型のアレルギー反応を調べ、これは原因物質を摂取すると短時間で反応が出るので比較的気づきやすいと言えます。しかし、中にはIgGやIgA抗体が関係したアレルギー反応もあり、これは反応がゆっくりでかつ弱いため、実際には慢性的な不調の原因として関与しながらも、気づかれずに長年にわたり原因食物の摂取を続けてしまうといった問題に至っているケースがあります。
遅延型フードアレルギー検査では、最大219項目の食品を一度に検査し、原因食物の特定を図ります。もしも原因が特定された場合、その食物を一定期間避けるとか、食事のローテーションを組むとか、対策につなげていくことが可能になります。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:38,808~55,044円
診察料金:4,000円
消化管健康診断検査
原因不明の消化管の不調の原因を突き止めるために、酵母や寄生虫、各種病原菌、クロストリジウム・ディフィシル、ランブル鞭毛虫、クリプトスポリジウム、赤痢アメーバ、ヘリコバクターピロリ、総腸管sIgA、リゾチーム、腸管α-アンチキモトリプシン、グルテン抗体、キモトリプシン、便pHといった項目を調べます。これらの項目の中には、保険診療では取り扱われていなかったり実施困難なものが含まれ、消化管障害の病態解明に貴重な情報をもたらします。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:76,164円
診察料金:4,000円
SIBO 検査
SIBOとはSmall Intestine Bacterial Overgrowth(=小腸内細菌叢増殖)のことで、小腸内で細菌が異常に増殖した状態です。
大腸には多数の腸内細菌が存在しますが、健常な状態では小腸内には比較的少数の細菌が存在するに過ぎません。しかし、SIBOでは何らかの原因によって小腸内の細菌が増殖し、これが多量のガスを産生したり小腸粘膜の炎症を起こさせ、消化吸収機能の低下やリーキーガット症候群(腸漏れ症候群)、さらには各種ビタミンや鉄などの栄養素の不足に起因するさまざまな疾患や全身性の慢性炎症、さらにうつやNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)などの原因になることもあります。
大腸検査などでは器質的異常が見つからず、腹痛、便秘、下痢、腹部膨満感が続くために過敏性腸症候群と診断されている患者さんの中には少なからずSIBOが含まれていると考えられています。
SIBOは保険診療で行われる内視鏡検査などでの診断は困難ですが、グルコース内服後に20分おきに3時間かけて呼気を採取し、呼気中の水素とメタンガスを測定することで、SIBOの診断につなげていくことが可能になります。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:42,240円
診察料金:4,000円
副腎ストレス指数検査
コルチゾールは、副腎から分泌される生命維持に欠かせないホルモンで、生活リズムに合わせて一定の日内変動パターンを示しますが、日常生活におけるストレスや慢性炎症、糖質中心の食生活による血糖の乱高下などによって、副腎に慢性的に過剰な負担がかかると、この日内変動が乱れ、慢性疲労、線維筋痛症などの慢性痛、不眠、意欲や集中力の低下、起床困難、抑うつなどの心身の不調を引き起こす場合があり、このような状態を副腎疲労と呼びます。
副腎ストレス指数検査では、一日4回の唾液採取を行なってコルチゾールの日内変動パターンを調べ、副腎疲労の存在の有無に関して評価します。加えて、副腎疲労の原因の特定に役立つ5つの項目についても調べます。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:45,804円
診察料金:4,000円
有害金属・ミネラル検査
食品や殺虫剤、歯科用銀アマルガム、土壌、水などに含まれている可能性がある鉛や水銀、ヒソ、カドミウムなどの金属は、例え低レベルであっても有害で、少しずつ体内に蓄積され、長期的に様々な疾患や不調の原因になる可能性があります。
このようして引き起こされる問題の中には、慢性疲労、関節痛や筋骨格系の痛み、糖尿病などの代謝性疾患、肥満、慢性下痢症や腹痛、貧血、パーキンソン病、認知機能障害、末梢神経障害、湿疹などの皮膚疾患、関節リウマチなどの自己免疫性疾患、肝疾患、腎疾患などが含まれます。
この検査では、唾液中の36種類の金属およびミネラル(あるいは尿中では34種類)の評価を行い、有害物資除去のためのデトックス療法などにつなげていきます。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:44,088円
診察料金:4,000円
環境汚染物質検査
空気、水、食品、日用品などには毒性を持った化合物が含まれている場合があり、これを環境汚染物質と呼びます。これらに長期的に曝露されることで、癌や生殖機能障害、出生異常など、深刻な健康問題を引き起こすことがあります。
この検査では、生活環境に広く存在する、7つの環境汚染物質について調べます。
ベンゼン、キシレン、スチレン、トルエン、トリメチルベンゼンといった揮発性溶剤は、染料や洗剤、ペンキ、ニス、接着剤、家具用ワックス、ラッカー、殺虫剤、化粧品などのさまざまな日用品の生産過程で広く用いられ、これらの溶剤から発するガスを吸入することで、神経障害、癌、貧血、不妊症、肝障害、腎障害など多彩な健康被害をもたらします。
フタル酸塩は、食品ラップ、玩具、ビニル床材、建築資材、マニキュア、保湿剤、香水などに含まれ、曝露されることで、糖尿病、喘息、生殖機能障害、出生異常、ホルモン異常、甲状腺機能異常、皮膚アレルギーの原因になり得ます。
最後に、バラペンは、保存可能期間を延ばすために用いられる人工保存料であり、保湿剤、洗顔料、シャンプー、日焼け止め、デオドラント化粧品、シェービングジェル、歯磨き粉、さらに菓子パン、砂糖菓子、調味料などの保存料としても使用されることがあります。曝露されることで、アレルギー性皮膚炎、ホルモン異常などを引き起こす恐れがあります。
※米国にある臨床検査施設に代理店を通じて検体を送って実施します。
検査料金:38,600円
診察料金:4,000円
アミノインデックス
血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な方とがんである方のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、現在がんである可能性を評価する検査です。早期のがんにも対応し、血液5ccで6種のがん種を検査できます。
アミノインデックス検査(AICS®)は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。現在がんである可能性を評価する目安として、「ランクA」、「ランクB」、「ランクC」の3段階に分類しています。ランクがA、B、Cになるにつれて、現在がんである可能性が高くなります。
ただし、この検査は、現在がんである可能性を評価する検査で、がんであるか否かをはっきりと判断するものではありません。「ランクA」でも、がんでないとは言いきれませんし、「ランクC」であっても、必ずがんであるということではありません。また、血液中のアミノ酸濃度は、さまざまな原因で変化しますので、がん以外の病気でもAICS値が高くなり、「ランクB」や「ランクC」になる場合があります。
しかしながら、もしも例えばランクCと判定された場合には、そのがんに関して、内視鏡検査やCTなど、他の手段による精密検査を受けて確認するようお薦め致します。
検査料金:26,400円(消化器がん検診と一緒に行う場合には、24,200円)
診察料金:4,000円
LOX-index
動脈硬化の初期段階を評価できます。これにより、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを早い段階で評価できます。
当クリニックでは、当クリニックオリジナルの生活習慣病健診の中に組み入れる形で実施しています
超悪玉コレステロール検査
small dense LDLのことを別名超悪玉コレステロールと呼びます。
LDLコレステロールを一般に悪玉コレステロールと呼びますが、悪玉コレステロールは動脈硬化症のマーカーとして感度が低く、LDLコレステロールが基準値内でも超悪玉コレステロールが高値であれば、心筋梗塞などのリスクが高くなります。したがって、超悪玉コレステロールを調べることは臨床的には重要と言えますが、現状では保険診療では検査できません。
検査料金:3,850円
診察料金:4,000円
MCI スクリーニング検査
MCIとは軽度認知障害のことで、約5年でその半数が認知症に移行すると言われています。アルツハイマー病は、アミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症しますが、この老廃物の排除に関係する3つのタンパク質を測定することで、MCIのリスクを評価します。生活習慣病があると、このMCIのリスクが高まります。
検査料金:20,900円
診察料金:4,000円
マイクロCTC検査
がん細胞は、造影CTやMRI、PETーCT、腫瘍マーカーなど、一般的に行われている検査で発見可能になるよりもかなり早期の、大きさにして1㎜程度の段階から血中に漏れ出し、体内を循環し始めます。
このようながん細胞のことをCTC(血中循環がん細胞)と呼びます。
現状保険診療で認可されている手段では、このようながん細胞を発見するのは不可能ですが、マイクロCTC検査は、このようながん細胞を検出するための最先端の方法で、たった6mL程度の血液から、ステージ1未満の超早期の全身のがんを検出することができます。
また、生検組織でがんの存在が証明されたのではない限り、造影CTやMRI、PETーCT、腫瘍マーカーなどの手段はどれも間接的にがんの存在の可能性を診断しているに過ぎず、その意味ではマイクロCTCでがん細胞の存在を証明するということは、最終確定診断をつけることを意味します。
このように優れた方法ではありますが、現時点では日本国内では未承認の状態で、検査を受ける場合には自費診療扱いになりますが、世界最高峰の医学ジャーナルの一つである「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」や「ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー」などに掲載されるなど、2022年10月現在、世界中で2万8千件以上の研究成果が医学論文として発表されており、アメリカでは日本の厚生労働省に相当するFDA(食品医薬品局)が、がんの治療予測のための臨床検査として正式に承認するなど、欧米における最先端のがん研究の現場では既に日常的に利用されている検査手段となっています。
がんの治療歴があって検査時点では従来の検査手段では再発なしとされながらも、依然再発リスクが残り、画像診断で後々明らかになるよりももっと早期の段階で再発がないことを確認して安心を得たい方、腫瘍マーカーが上昇しているものの画像診断などの検査手段で証明できず、本当にがんがあるのかないのか心配しておられる方、繰り返し実施される被曝を伴うCTやPET検査などを避け、かつ標準治療の対象となるステージ1未満でガンを超早期に発見して、がんが顕在化する前に治療を開始したい方(この場合、画像診断などで発生源を特定できる前の状態である場合もあり、化学療法や内視鏡治療ができるとは限らず、高濃度ビタミンC療法や免疫療法などの代替療法での治療が候補となる)などの患者さんに向いています。
検査をご希望の場合、要予約となります。
検査料金:198,000円
診察料金:4,000円